ワンルームで快適に暮らす家
古い平屋の家の建て替えです。日当たりがわるく寒くて暗い暮らしを明るく暖かい家につくり替えました。1日の暮らし方に合わせて造り付け家具を工夫し、文具や薬、電気ポットの置き場、パソコンを置く書斎をワンルームの中に納めて暮らしやすい間取りにしました。夏は南北に付けた窓から風が通り、軒を大きく出した南の窓は杉の木製建具ですべて引き込んでフルオープンにでき、全部屋がデッキと一体につながります。ダイニングテーブルやソファは間取りに合わせて家具職人がつくったもの。引き込み式の障子は建て主さんの希望でホテルオークラと同じサイズの組子で製作しました。壁は珪藻土塗り、天井は紙張りです。
南の庭から見た外観
木製のガラス戸と障子はすべて壁内に引き込まれてデッキと一体になりそのまま芝生に繋がります。
杉板を縦に張った外観
樹木の多い町に合わせて杉板は木目がでるように黒く薄化粧させました。土間は左官屋さんの三和土仕上げです。防犯のために窓には木製の格子をはめ込んでいます。
キッチンから見たリビング・ダイニング
家具を置いてちょうどいいコンパクトな広さ、暮らしに必要な物はすべて収納できるようにし配線も家具の中に通せるようにデザイン。
造り付け家具のキッチン
水切りかご、鍋掛け、薬缶置き、ゴミ置き、薬入れ、来客用の電気ポットの位置まで設計した1人暮らしのためのコンパクトキッチン。
旗竿通路の外構デザイン
外壁と同じ杉板を黒く薄化粧した門扉とその手前に唐松のパネル製のポストボックスをデザイン。
このボックスは表札、チャイム、ポスト、外灯、ガスメーターの5つの役目をしています。