- 「木の家」をデザインする。
国産材の杉と漆喰で家づくりをしている鎌倉の建築家です。風土にあった「日本人の家」「普段着の家」を職人たちとつくる家づくり。豪華な家ではないけれど長持ちするシンプルな素材を選んだ家、家族が持っている暮らし方を反映させたコンパクトな家。目立たず出しゃばらず、そ〜っと以前から建っていたかのよう地域に馴染む家をつくりたい。その上で超!格好良くつくる。
- 余白のある「木の家」に暮らす。
家の設計というのはやりすぎてはいけないと思っています。装飾的すぎるのではなく、どこか「白い余白を残した暮らしの場」。だから木の家も、さまざまな種類の木材を使って素材感を主張するのではなく、さりげなく木の質感を生かしたほうがいい。やっぱり「家族が暮らす場」ですからね。ちょっと物足りないぐらいで、「暮らす人の個性」を受け入れる余白が必要だと思っています。
ものが少なかった昭和の暮らしのように、シンプルなんだけど何か満ち足りているような幸せ感がある木の家。そんな暮らしのあたたかさのようなものを現代の家で表現していきたいですね。
- 「省エネルギー」を考える。
鎌倉の暮らしは大きな窓をあけると入ってくるお日さまと海からの風がとっても気持ちがいい。京都の町屋は夏になると障子を簀戸に取り替えて坪庭に打ち水して暑さを見た目でも涼しくなる工夫をしてきました。しかし今は夏の暑さ、冬の寒さを大きなエネルギーをつかって暮らしている。家づくりの大きなテーマが省エネルギーになるなか、建築家は今やデザインや暮らしやすさだけではすまされない。「省エネの設計を知っている、出来る」ことが大切だと思います。
長期優良住宅、自立循環型住宅、ネットゼロエネルギーハウスの取り組みをはじめました。長期優良住宅、ZEHで専用のソフトウエアを導入しました。平成32年までにZEH、更にZEHに準ずるNearly ZEHを設計する家の半分以上を目標にして屋根の緑化なども取り入れて新しい「木の家」の提案をしていきます。(H.M)
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