森ヒロシ建築設計所

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ブログblog

民藝と暮らし。

佐助のもやい工藝で手仕事フォーラム「昔の物 今の物」の第五回「苗代川焼と龍門司焼」の公開学習会に行ってきました。前回は誰もが知る「伊万里焼」、今回は鹿児島の焼き物でまったく知りませんでした。鹿児島って言ったら鰹節、薩摩切子とシラス程度の情けない知識。柳宗悦が「手仕事の日本」の中で「苗代川は黒もんがあるが故に、日本で最も優れた民器を焼く窯として褒め称えられねばなりません」と書いたそうですが、その後柳さんや民藝館が関わることなく、もやい工藝の故久野敬一さんが紹介したことで光が当たった気がします。このカラカラは白い化粧土に飴釉と緑釉をかけた龍門司焼の特徴。昔の白は登り窯で焼かれた「白もん」、今はガス釜のため白と言うよりベージュに近い色合い。民藝は柳さんの造語で器や生活用具に美を見出したものでまさに庶民の暮らし。ボクが設計して職人さんに委ねてつくる家と根は同じだと思います。暮らしを豊かにしてくれる家具や器はしっかりした目で選びたいですね!

追伸
学習会ではひと休みに日本茶と地方のおいしいお菓子を頂くのも楽しみのひとつで、今回のお菓子はこれ。
1.秋田の亀太郎「もなっきい」
2.秋田の勝月「りんご餅」
3.伊勢の播田屋「いといんせんべい」

「もなっきい」は表だけ最中の皮、中は沖縄のちんすこう(金楚糕)のごとく、お取り寄せしたいくらいおいしく絶品でした。

手仕事フォーラム http://teshigoto.jp/index.html

亀太郎 http://kametaro.jp

 


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