56歳の住宅をお色直しする。


山田初江先生が1959年5月に設計、1960年に完成している鵠沼の家を見てきました。モノクロの写真は建築文化誌1960年12月号に掲載されたもので、建築写真の第一人者である村井修さんが撮影した貴重な写真。屋根の軒が1.5m張り出しダイナミックな外観、階段を上がったデッキが玄関という大胆さ。常々思うのですが山田先生の建築は男前!中に入るとうわぁ〜、先生だぁ。スキップさせて1階と2階の天井高さをうまく調整して見事な吹き抜け、回遊性がある間取りもスッゴくいい。今は部屋に改装されていましたが、モノクロ写真の左の空間は外部で裏に通り土間として繋がっている。ここを「アウトドアダイニング」と命名、もう山田先生らしすぎて超素敵です。図面を見ると今はない食器棚がすごい、空気が流れるように網を張った200mmφほどの丸が9個あるデザイン性の高い意匠に復活させたくなるくらい痺れる。この家を見て考えたとこと、出来るだけ元の姿に近づけたい、使う材料は60年代に使われていたラワン材など当時のもので手直しする、その上で設備や電気の配線は現代の暮らしに合わせる。特に「アウトドアダイニング」は建て主さんの理解が得られ予算が合えばぜひ復活させて、山田先生をお連れしてここでお茶を飲みたい!大切に使われて頑張ってきた家とお色直しして3代目につなげようという建て主さんにお目にかかれてとっても嬉しい日だったのでした。
- 2016.07.15



