建築散歩 #2 @茅ヶ崎
こんな時の、二回目の春、困りましたねぇ。なわけで、茅ヶ崎で見たかった建築をふたつ、見てきました。まず、吉村順三さんが設計した茅ヶ崎の家。細い、急な坂道を登ると地面に這ったような、デッカい家なんだけど、軒先がす〜っと通った瀟洒な佇まいは、やっぱり吉村建築でした。盛り土して作られたアプローチは元からの高低差のようで実に自然なのがマジック。もう一つは、手塚建築研究所が設計した茅ヶ崎の教会と幼稚園。表と裏のない円形の建物、円の外を幼稚園、円の中を教会とうまいプランニングですねぇ、外も中も細い杉板を縦張りして、四方から光が降り注ぐ空間が素晴らしい建築です。
追記
実現しなかったのですが、若い頃に叔父が運営する病院の設計で円形を提案。円の中は植栽され、窮屈な入院生活でも散歩してお茶することが出来る。円形は、裏表がないのが平等でいいと考えた案でした。
湘南茅ヶ崎の家 1967 https://jp.toto.com/tsushin/2015_summer/feature3_top.htm
手塚建築研究所 http://www.tezuka-arch.com/works/church/shigasaki-zion/
- 2021.04.13