森ヒロシ建築設計所

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ブログblog

外壁を汚さない、水切りの納まり。

いつも試行錯誤しながらレベルアップするのが設計のお仕事。ボクの自宅兼アトリエの外壁が白い左官仕上げであるため、同じ仕様をご所望なさる建て主さんが多めです。左官仕上げの良さは、職人さんのコテさばきによる味のある仕上がり。既製品の建材では表現できない職人技が貴重です。ただし、用心しないと左官仕上げの欠点が出てしまう。例えば、庭にある植栽の樹液、塩害により湿気で外壁にミドリ色の藻が生えてしまう、またアルミサッシの下側に付いている水切りに溜まった埃が雨で落ちて外壁を汚す。藻は左官材料に防藻材や撥水剤を練り込んであげて、藻が生えないことを祈るだけ。熟練の左官屋さんですら日当たりや風向き、樹木の影響だと思う、という具合で原因が正確にはつかめていないので対処療法をする。埃が雨で落ちる、これは職人さんの技術力で完璧に防ぐことが出来る。このように水切りのエンド部分を板金で立ち上げてあげる、または板金を折り曲げて左右を少し持ち上げるだけで外壁の汚れは防ぐことが出来る。The、手づくりの家っていいでしょ!

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