桶屋さんがつくる木のお風呂。
猫のような脚の付いた置き型の浴槽をご所望なさる建て主さんがチラホラ。そんなとき、桶屋さんが手づくりする木のお風呂を遠慮がちに紹介してみる。これは葉山の家で、建て主さんが小田原の桶屋さんに注文して設置したものでちゃんと追い炊き機能付きです!たぶんヒバ材で、小田原の「桶辰」さんにお願いした記憶があります。木のお風呂で思い浮かべるのが京都・俵屋旅館で使う高野槙製の浴槽。毎日男衆が洗うのですが、二年に一度「洗い屋」さんに頼むのだそう。京都でもあまり知られてないそうですが歴史は古く江戸時代後期から「洗い屋」はいたらしい。簓(ささら)と灰汁で洗っていたと、ある本に書かれている。きのうから俵屋の本に引っ張り出して再読し始めたら仕事がはかどりません。おすすめの三冊を紹介しますね。芸術新潮は佐藤年さんのご主人で写真家・京都芸大の先生だった故アーネスト・サトウさんの特集、俵屋と写真好きには必読、暗室や書斎は痺れます。今も古書で手に入りますよ!
村松友視 俵屋の不思議
大川裕弘 京都 美の気配
芸術新潮 1999.6月号 アーネスト・サトウの写真教室
桶辰 http://teshigoto.jp/handwork_research/kanto/20150512.html
- 2018.02.02