森ヒロシ建築設計所

close

ブログblog

哲学して芸術になった住宅、虚白庵。

神奈川県鎌倉市の建築家が書いたブログです。神奈川県鎌倉市の建築家が書いたブログです。藤森さんの著作、「藤森照信の原・現代住宅再見2」のはじめに白井晟一さんが設計した自邸・虚白庵が載っている。ボクは2010年3月、解体される前に虚白庵を見た。藤森さんも書かれているように「建築透明化へのアンチテーゼ」、閉鎖性、洞窟、要塞を思わせる白井建築。訪ねると確かに暗い、ただ暮らしていたときの写真を見ると嗜好品が並び手元だけが照らされる書斎は実に素敵な空間だ。昼間は寝ていて夜仕事をしていたと聞くとなるほどと思ってくる。いま、鎌倉市二階堂で設計している家は吉村順三さんのピロティーとスケール感、室内の心地良さは白井さんの虚白庵が頭の中にある建築。吉村さんの開放感と白井さんの洞窟を表現してみたい。


↑PAGE TOP