森ヒロシ建築設計所

close

コダワリstyle

コダワリのキーワード:

住宅の金物 @レードルハンガー#3

これは定番にしているキッチンに取り付けるレードルを吊すためのバーなのです。ドイツのレズレー社製で非常に頑丈でデザインも優秀で独立した頃からキッチンの定番です。アクセサリーがすごく豊富なのですが、たぶん日本での知名度が低いのでいつまでも手に入るかが気がかりなメーカーですが超おすすめの製品です。

ROSLE http://www.rosle.jp/rosle.php

住宅の金物 @タオル掛け#2

これも無印良品の小さなタオル掛けです。タオルを二つ折りにして引っかけます。濡れた手をちょっと拭く場所に適しています。フロスト調のアルミ材がシンプルでいいでしょ。ちなみに掛ける部分のアームは固定なので可動しません、動くともっとよかったかな。

MUJI INFILL+ https://housevision.muji.com/infillplus/

住宅の金物 @タオル掛け#1

ボクは洗面室、トイレ、キッチン、パントリーを設計する際、タオルと雑巾を掛けるところを考えるようにしています。ハンドタオルは当たり前として、バスタオルと雑巾掛けまで考える設計者はそう多くないように思います。そうだ、エプロンを掛けることも必要なのです。拙宅でも奥さん用にふたつ、ボク用にひとつ付けています。これは無印良品のタオル掛け、ハンド用とバスタオル用の2種類がリーズナブルに購入できるのがいい、いつまでも販売して欲しいグッドデザインなのです。下から細い六角レンチで固定し、取り付けのビスが見えないデザインがとても優秀。

MUJI INFILL+ https://housevision.muji.com/infillplus/

アルミで仕上げを切り替える。

大工さんの手仕事も佳境に入り、漆喰を塗る左官屋さんがまもなく乗り込んでくる。漆喰と和紙張り、漆喰とキッチンの白いボードを見切るため二種類のアルミ材が用意された。二分掛ける五分と五分掛ける五分のアングルで仕上げを切り替える。極細のアルミの線をす〜っと見せてスッキリ納めるのがボクの設計方法なのです。

風が抜けてリズムのある手すり。

リビングルームの吹き抜けに接してつくったロフトの手すり。杉の縦の格子と横桟の組み合わせ、横漆の青く見えるのは白い漆喰の腰壁。風が通り抜けてリズムのある手すり、リビングの気配が感じられるのもいい。杉の柔らかい表情と漆喰の組み合わせがボクは一番好き。ときどき外材や集成材を無造作につかっている事例を見ますが安っぽく感じます。床につかう檜はいいですが、枠や見切りにつかうと表情が硬く感じられるので使うことはないです。こればっかりは建築家の好み、経験則としか言いようがないのかな。ちなみにパイン材は絶対につかいません、安っぽい。

腰壁と漆喰壁をアルミで見切る。

工務店がちがっても収まりは同じ、図面通りに腰壁と漆喰壁をアルミ材のアングルで見切る。厚みはイチミリ半、す〜っと極細でシルバーの線が通るだけでスッキリと見切る。こうするために、下地材のボードを石膏ボード12.5mmとベニヤ4mmで組み合わせるのだ。すると上下の仕上がりがツライチ、段差なしで仕上がる、どうだ!

アルミで見切る。

杉本博司さんの海景シリーズを模倣して撮影してみました。これはメラミン化粧合板を貼った腰壁と紙貼りとを見切るためのディテール。シルバーの細いアルミアングルを使ってシャープにデザイン、厚みは1.5mmです。このように見切っている場所は洗面室とトイレで、飛沫が付いてもふき取れるようにと考えたうちの定番の工夫。暮らす人のことを考えて、壁の仕上げが漆喰や珪藻土、紙のときにするボクの優しい心遣いなのです!

手作り薪ストーブ

大磯の家に置く薪ストーブが完成まぢか、上下逆さですよ。上部は床に接する部分で遮熱構造になっているのが分かりますねえ。丸い穴は空気の取り入れ口、前面は耐熱ガラスが取り付けられます。きれいに曲げられた四隅のRがピカピカに磨き上げられてます、このままでも存在感があっていいですねぇ。この後、溶接跡をスムージングして仕上げに耐熱塗料でマットなブラックに塗装して完成です。大磯の家のためにデザインした薪ストーブです。鉄板を溶接してきれいな30Rに曲げられた形は既製品にないシンプルさ。製作中のグラインダーで磨き上げられた鉄の塊に痺れます。つや消しの黒い耐熱塗装をして耐熱硝子を取り付けたら出来上がり。鍛冶屋さんの技術と力業が素晴らしい、やっぱり手づくりはいいですねぇ。鍛冶屋職人、竹内さんの力業に恐れ入る。

スチールの手すり。

スチールの棒(パイプでなく無垢の鉄)を曲げてつくる手すり。炙って曲げ、溶接で接続、そして磨きをして赤い錆止めを塗ります。これ、職人さんには非常に評判がよくない、だって一本でつながってるんですからどうやって階段室に入れるんだってこと。それは無理でしょ、途中でつなぐしかない。仕上げは半つやのホワイトかダークグレーのグラファイト色が定番ですがこのままでも鉄の質感が出ていいかもしれない。ちょっと触り心地が冷たいですけど使い良さは最高です。

薪ストーブのデザイン案。

大磯の家に置く薪ストーブの案ができました。大きさは幅50センチ、高さ36センチ、奥行き36センチ、脚を入れた総高さは76センチ、重さは約100キログラム。右手で薪が入れやすいよう扉は右側、空気取り入れ口は薪をなめるように煙突に流れるよう左側に取付です。本体の見積もりは36万円(取付・運搬・税別)、ぜんぶ手作りでこれは安いと思いませんか!スタッフ浅場の力作の3D図です。

手づくりの薪ストーブ

薪ストーブの季節になってきました。設計中の家、これから設計をはじめる家でも薪ストーブを置きたいという希望が多いです。チルチンびと86冬号は「火からはじまる冬支度」として詳しくストーブを解説していますので参考になりますよ。薪ストーブを手づくりしている山林舎の竹内さんから窓付きシェィカーストーブの写真が届きました。小さなサイズ、無骨感、完成されたデザイン、そして値段は税抜きで21万円。鉄板をカットして溶接して組み立てて溶接後をなめらかに磨き上げる仕事、力業のすごい技術なのに先代の児玉新時さんから受け継いだ意地の値段。キッチンを手づくりするように薪ストーブもデザインして竹内さんにお願いしたいです。

↑PAGE TOP