森ヒロシ建築設計所

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ブログblog

石塀に囲まれた民家

神奈川県鎌倉市の建築家が書いたブログです。

葉山御用邸のすぐ隣にある元馬場だった県立葉山公園に接して古い民家があるのを前から知っていました。地元産の佐島石を積んだ塀に囲まれた松林の中に建っている平屋の民家、どんな人が住んでいるのか気になりますよね。何とここの方が建て替えの相談に来られたのです。今日は敷地と建物を見せてもらいに行ってきました。地元の網元が1913年に建てた家でしたがですぐに今の持ち主の別荘となったのだそう。中に入ると外観から想像した数寄屋建築ではなく、網元の家らしい無骨な大黒柱や大きな太鼓の梁が掛かった民家でした。さて、どんな設計をしたらいいでしょうね。すぐに頭をよぎったのは1957年に葉山の森戸海岸に建ったアントニン・レーモンドの別邸。切り妻屋根を大きく張り出し丸太で支える姿が松林に包まれた敷地に似合うなあと思ったのでした。

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