森ヒロシ建築設計所

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ブログblog

伊万里の昔と今を勉強する@もやい工藝

夕暮れどき、佐助の山を抜けてもやい工藝まで伊万里焼を勉強しに行ってきました。海風でベタベタしている材木座と違って、北の山からの涼しい風が歩いていても汗が出ませんでした。なんとヒグラシが「ケケケケケ、、、」とすでに鳴いて、さらに涼しく感じる佐助でした。これは江戸中期前半の柿右衛門様式の貴重な器。絵付けには「染付け」と「上絵付け」の二つがあります。素焼きした器に直接絵付けをするのが「染付け」、中国から取り寄せていた呉須(コバルト)で絵付けして高温で本焼きするとあの藍色があらわれる。釉薬をかけて本焼きした白磁の器に絵付けをするのが「上絵付け」。低温のため使える顔料が豊富なため色彩豊かな器がうまれました。当時は分業制だった伊万里の絵付け師の素晴らしい筆さばき、呉須の発色の濃淡、滲みを個人が所有している博物館級の器を触りながら、江戸時代の初期伊万里、古久谷、初期色絵、柿右衛門、古伊万里、伊万里後期を学ぶ秋を感じる佐助の夕暮れ。

もやい工藝 http://moyaikogei.jp


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